2017年10月12日

もう一度あの顔が見たいから

散った花弁を、いま一度木に

括り付けてみたところで

同じ顔を見せてはくれないし

終わりが来るから麗しいのか

戻れないから尊いのか。

夢の宴が永遠に続いてくれたら

良いのにと。

過去の自分を省みて

今の自分に問うてみて。

秋の風音は過去と今を繋ぐ

鈴の音のように聞こえます。

 

本日10月12日は奥の細道の作者

松尾芭蕉先生の翁忌にして秋風の

心地よい、大変過ごしやすい日です。

 

こんな日に先生の

「秋深き 隣は何を する人ぞ」

という句に想いを馳せると

いつもは見せない自分の顔に

逢うことができる気がします。

 

ここハイジの村の秋模様は

そういった想いを彷彿とさせる

風情が広がっています。

 

美しさの片鱗を隠し、可愛らしく

今、私の目には柔らかな秋が映ります。

秋の訪れを目で感じ、秋の足音を耳で聞き

五感でそれぞれ感じる秋色は

懐かしさ、切なささえ思い出にかえ

人生の色づけとしてくれるようです。

 

昔ならはっきり隣にいるのは

こういう人だと言えたものも

今ではやんわり濁すに留まりますし。

 

「ああ、逢いたいなあ」

 

という声を

「ビュー」っという音で

吹き消してくれる冬も好きですが

声を乗せて何処までも

届けてくれそうな秋の風には

翁忌ということもあってなのか

思い出の産物へ

届けたい想いが胸を打ちます。

みのり

2017年10月12日

2017.10.12

ノアシュノー お妃様のバラ園

ゴールドバニー お妃様のバラ園