2019年01月24日

案ずることなかれ

季節はずれの宝花の写真を
1枚載せます。

言わずとも知れた「紫陽花」です。
6、7月といった梅雨のお花と思って
いらっしゃる方も多いかと思いますが
ハイジの村、バラの温室では
室温、湿度が高いことから
今の時期でも、ご覧頂けます。
(スイスの花屋さんでは
ドライフラワーもございます。)

ただし、少し分かりにくいところ
にあり、よくよく見つけない

とわからないかもしれません。
ヒントは左右の出入口から
丁度中間くらいです。

紫陽花は季節によってその色が
少しずつ変化するお花です。

それが、花言葉において、「移り気」
と言われる由縁かもしれません。

梅雨に見る
紫陽花の泣き顔が好きでした。
雨を耐えしのぎ、陽を見つめるその
横顔は、美しくも切なく、挑戦的で
かつ優しげで。

でも、その涙が嬉し泣きだったら
どうでしょうか。雨に慰められ
微笑んでいるのなら、今なお
雨を待ち、その顔を人に見せて
いるのなら。冷淡にも見えるというもの。

であるならば、紫陽花の変化に心を
奪われた末の変節はまた
致し方のないこと。

自ら陽に近づき、この姿になってこそ
永久である。

人を本気で魅せるのは
良い意味で自らを切ったものである。

望月