貴重な体験
先日のブログでも紹介されていましたが、11月1日にハイジの村は
スイスにあるバレンベルク野外博物館と姉妹提携を結びました。
その時の写真に収められた調印式の様子やスイスの方々のたくさんの笑顔。
当日、仕事を通じてその場に立ち会うことが出来た私とハイジの村スタッフは、
ただただ素晴らしく貴重な時間を過ごさせていただいたと思うばかりです。
ブログの言葉や写真などで、調印式のワンシーンだけを切り取ってしまうと、
一つのイベントごとのように思われてしまいそうですが、
一年以上前からこの日の為に準備を重ねてこられた多くの関係者の方々が
スイスと山梨を行き来して今回の調印式の為に準備を進めていたという話を聞いていたので、
その方々の想いがつまった今回の調印式が無事に終わるまで、私はずっと身が引き締まる思いでした。
スイスから訪問された方々をクララ館でお迎えするにあたり、かなり前から様々な準備を行ったのですが、
やはり一番大変だったのは調印式の会場設営です。
手作りのフラッグを飾ることから始まり、ステージのライティングやマイクの用意、
アルプスの少女ハイジの舞台になった地方の紹介パネルを飾る位置など、
少しでも華やかになるよう配置を何度も変えたりして調整。
また、テーブルに飾るお花は、この日のために前日から手作りでスタッフが用意し、
ハイジの村植栽スタッフと共に、ハイジの村園内に咲いている薔薇や富士山アジサイなど、
調印式にふさわしいお花を厳選し、今回の姉妹提携に向けた大切な想いを、会場を彩る卓上花として表現されていました。
実はこのときに活けられたお花は、1週間以上経った今でも、
元気にハイジの村の入口で多くのお客様をお迎えしています。
前日のご夕食時も、ラクレットチーズを使用したリゾットは
スイスに帰って試してみるとおっしゃっていただいたほど気に入っていただくことが出来、
「ここ明野町は有名なワイン産地で」とか「スイスではラクレットチーズは直火で溶かすよ」など、
山梨とスイスの話題があふれる夕食時間を笑顔で過ごして頂くことが出来てほっとしています。
調印式当日には、アルプスの少女ハイジの作画監督である小田部羊一さんと
ハイジの声を担当された声優の杉山佳寿子さんがお越しになり、とても華やかな式典が執り行われました。
その後の会食会では、皆様のお食事ペースを常に確認し、お料理を一品一品丁寧にサーブ。
お食事と共にスイスの方々にハイジの村オリジナルのワインを楽しんで頂いたりと、
私達サービススタッフは緊張しながらも貴重で楽しい時間を経験させていただきました。
当日は必死でしたが、数日経って思う事は、
今までの13年以上にわたるハイジの村の運営実績と信頼があって、今回の姉妹提携に繋がったという事です。
その重みをしっかりと感じながら従事し、スイスにもハイジの村、そして山梨の魅力が広がり、
今後も交流を深めていくことが出来る様、ハイジの村の魅力を紡いでいきたいと思います。
ひろし